通販コラム

ノベルティ金額はいくらまでOK?通販では、景品表示法の規制に注意

投稿日:2021.10.16 更新日:2022.07.08 薬機法の対応

景品表示法 ノベルティ 金額

商品やサービスの購入者や店舗の来店者などに提供するノベルティは、最高額や総額などの金額が景品表示法により定められています。通販で特典を付けたり、プレゼントをお渡しする場合は、ノベルティ金額の規制をチェックします。

景品表示法で定められているノベルティ金額の規制

1. ノベルティを定める景品表示法とは。
2. 景品類への規制。
3. 景品類の価格の算定方法。

1. ノベルティを定める景品表示法とは。

景品表示法では、粗品、賞品、おまけなどの景品の最高額や総額などを定めています。通販の購入者やサンプル希望者、ご案内先への特典やプレゼントは景品表示法の景品に該当します。主に通販で該当するのは以下の通りです。

(1)商品や雑貨などの物品

(2)金券や商品券、金銭など

(3)劇場や旅行、スポーツ他イベントへの招待や優待

(4)便益、労務、そのほかの役務

※ただし、商慣習に照らして、値引きや使い方の説明などのアフターサービスなどは景品類に含まれません。

2. 景品類への規制

景品表示法における景品類に該当する場合、提供できる景品類の最高額、総額などが定められています。

抽選などの一般懸賞

抽選の当選者に提供する場合や、外から見て分からない方法で一部の商品のみに景品を付けている場合、クイズの正解者などに提供する場合、競技の優劣により提供する場合は、「一般懸賞」に当たります。一般懸賞の景品類の限度額は下記の通りです。

懸賞による取引価額 景品類限度額
最高額 総額
5,000円未満 取引価額の20倍 懸賞に係る売上予定総額の2%
5,000円以上 10万円

ベタ付け景品などの総付景品

賞品やサービスの利用者、オンライン店舗の来店者に対して、抽選などによらず、もれなく提供する景品は、「総付景品」「ベタ付け景品」と呼ばれています。商品の申込み順や先着○名様に提供されるものも該当します。総付景品の景品類の限度額は下記の通りです。

取引価額 景品類の最高額
1,000円未満 1,000円以上
200円 取引価額の10分の2

オープン懸賞

賞品やサービスの購入や来店を条件にせず、Webサイトやテレビなどで広く告知し、メールやWebサイト、はがきなどで申し込むことで抽選で景品などが提供されるものは「オープン懸賞」と呼ばれ、景品規制が適用されないため、景品などに上限額の定めはありません。

3. 景品類の価格の算定方法

景品類の価格は、景品を受け取る人が景品類を通常購入する時の価格となります。景品類の価格は消費税を含んだ金額となります。

同じものが販売されていない場合

景品の提供者が入手した価格や類似品の市場価格などを考慮して価格を算定します。

非売品の場合

類似品も販売されていない非売品の場合は、景品の提供者が入手した価格や景品の製造コスト、販売すると仮定した場合に想定される利益率などを考慮して、価格を算定します。

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