意志決定をするのは社長ですが、人には得意なこととそうでないことがあるので、できないことや苦手なことは人にうまく任せる、これが事業をスムーズにまわす秘訣です。しかし、社員に任せるときには、「何をどのように任せたら良いのか?」、「結果の責任を取るのはトップでも、本当に信頼して任せて良いのか?」と自分でやる業務ではない時には、気になることが多いかもしれません。
まず天職や適職といわれるように、人には得意で好きなことと、能力はあってもあまり好きでないことがあります。多くの人は、天職や適職のどちらかの仕事についているものです。そのため、人に仕事をまかせる時に能力があるかどうかだけではなく、好きかどうかをしっかりと見極める必要があります。
社員の好きな仕事の見極め方は、身近なところにあります。頼まれたわけでないのに善意でやっていることや、気が付いたら無意識でやっていること、本人意識しておらず軽い気持ちでやってしまうこと、これがやはり本人の好きで得意なことだと感じます。何かを無意識にやっている社員がいたら、その人に任せると期待したよりも何倍も良い成果が得られるはずです。本人が好きでやっているため、負担を感じることなく楽しんでいる、その姿勢もまた良い結果につながります。
人は、信頼されて任されるとやる気を感じ、良い成果をあげます。信頼されていると感じられることが、仕事の姿勢に直結することは間違いないでしょう。