オリジナルブランドの化粧品を作る方法
オリジナルブランドの化粧品は、誰でも作ることができます。初めて化粧品をつくる場合は、商品の企画と仕様を設計して、受託製造メーカー(OEMメーカー)に依頼する方法がおすすめです。オリジナルブランドの化粧品をつくる方法をお伝えします。
ブランドを企画する
まず化粧品ブランドを企画します。このとき、次のことを決めます。
販売するターゲット層
販売するターゲット層を決めます。
・ライフスタイル
・どういうイメージが好まれるか
・販売層が憧れているイメージ像
・美容のお悩み
・販売層が美容で大切にしていること
価格帯
高価格帯なのか、お手頃商品なのか。価格帯によって、商品パッケージのイメージやどのような成分を配合するかが決まります。
販売する場所
自社のECサイトで販売するのか、Amazonや楽天などのショッピングモールで販売するのか、インフルエンサーなどの個人メディアで販売するのかなど販売する場所を決めます。ターゲット層が普段買い物をするルートを見て判断します。
ブランドのコンセプト
ブランドのコンセプトを決めます。人が通販サイトで買い物をするのは、身近にあるお店に売ってない商品だからです。ネット販売する場合には、既存の化粧品ブランドが手がけていない「ニッチな市場」に伝わる特徴を打ち出すことが大切です。
ブランドの化粧品を企画する
ラインナップを決める
化粧品ブランドのラインナップを決めます。後に商品が増える可能性もありますが、「スキンケア」「メイクアップ」「ヘアケア」など商品をシリーズ使いできるように企画しておくのが、販売時に横展開がしやすくベストです。
パッケージをデザインする
製造委託メーカーに依頼する場合は、自社でボトルやチューブと箱を調達し、表示やデザインを印刷した上で製造委託メーカーに納品する方法と、製造委託メーカーにパッケージ制作も含めて依頼する方法があります。
化粧品のパッケージは商品イメージや購入率を大きく左右するため、ブランドイメージをかたちにした、手に取りやすく使っていて心がときめくデザインで作ります。金箔や銀箔を使ったデザインにすると高級感が出ます。
配合する成分を決める
商品の訴求したい美容効果に合う成分を配合します。たとえば保湿であれば「ヒアルロン酸」など多くの人が知っている成分が伝わりやすいです。同時に、シャンプーなら「シリコンフリー」、日焼け止めなら「紫外線吸収剤フリー」など「入れない成分」を決めます。
化粧品の香りを決める
化粧品の香りを決めます。ECで販売する場合は、香りはスマホやPCの画面からは伝わらないため、文章や画像でイメージが伝えやすいものか、無香料やあえて強い香りを付けないという選択肢もあります。香りは好みがあり、「イメージと違った」場合には商品の印象に大きく影響するため注意が必要です。
試供品・お試しサイズ品もつくる
化粧品は普通のサイズを買う前に、試供品を使ったり、お手頃価格で小さいサイズのお試し品を買える仕組みにすると、購入につながりやすいです。
使い心地を試作品でテストする
化粧品は使い心地が大切です。本番の製造をする前に、試作品をつくり、モニタリング調査を行います。使い心地が思わしくない場合は、さらに試作を重ねて改良します。
製造委託メーカーに製造を依頼する
化粧品の成分や使い心地、パッケージが決まれば、製造委託メーカーに製造を依頼します。化粧品の製造の経済性が取れるロットは1,000本以上ですが、少ない本数で製造を手がけているメーカーもあります。
オリジナルブランドの化粧品は商品企画と製造委託メーカーの選び方が何より大切です。
新しいブランドを手がけて販売してみませんか?